『雑誌LEON』に掲載 エレファントレザーのトートバッグ
2026年2月号雑誌LEON(2025年12月25日発売号)にレザック オリジナル エレファントレザートートが掲載されましたのでご紹介します。ベルベットのような表情と唯一無二の色合いが特徴です。

エレファントレザーは、まるで芸術のような美しさが魅力的で、エキゾチックレザーの中でも最も希少な革です。
象革(エレファントレザー)が希少な理由
なぜ象革はこれほどまでに手に入りにくく、高価なのでしょうか。その裏側には、国際的なルールや生態系保護、そして鞣し、加工の難しさといった複数の要因が絡み合っています。
1. 国際条約(ワシントン条約)による厳しい制限
象革が希少である最大の理由は、ワシントン条約(CITES)による取引制限です。1989年、絶滅の恐れがあるとして象の商業取引は原則禁止されました。現在、一部の国(ジンバブエなど)で個体数が安定している場合に限り、厳格な管理下で取引が認められていますが、流通量は極めて限定的です。
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輸出入の許可: 輸出国の許可証だけでなく、日本国内に持ち込む際も経済産業省の厳しい審査が必要です。
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出所の一貫性: 「いつ、どこで、どの個体から採取されたか」が完全に証明されたものしか市場に出回りません。
2. 「捕獲」ではなく「管理」と「自然死」
牛革のように「食用肉の副産物」として大量生産されるものとは、供給の仕組みが根本的に異なります。
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個体数調整(間引き): 象が増えすぎて農作物や生態系を破壊してしまう場合に限り、政府管理下で行われる個体数調整によって供給されます。
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自然死: 野生で寿命を迎えた個体から採取されることもありますが、これはタイミングが予測できず、供給が不安定になる要因です。
このため、「作りたいときに作れる革」ではなく、「許可された分だけを大切に使う革」なのです。
3. 加工の難しさと低い歩留まり
象革は非常に大きく、厚みがあるため、製品として使える状態にするまでには高度な技術と長い時間が必要です。
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脱色と染色: 象の肌はもともと非常に厚く、硬い角質層に覆われています。これを柔軟にし、美しく染色するためには数ヶ月に及ぶ特殊な鞣(なめ)し工程が必要です。
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部位による選別: 象革の最大の特徴は「シボ(シワ)」ですが、全身どこでも均一なわけではありません。鼻、耳、胴体など部位によって表情が異なり、美しい模様が取れる部分は限られています。
象革が持つ「一生もの」の価値
希少性だけでなく、素材としての機能性が高いことも人気の理由です。
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圧倒的な耐久性: 摩擦に強く、傷がつきにくい。全皮革の中でもトップクラスの頑丈さを誇ります。
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独特の質感: 起毛感のあるマットな手触りから、使い込むほどにツヤが出る美しい経年変化を楽しめます。
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唯一無二の模様: 深い溝(シワ)の入り方は個体ごとに異なり、同じものは二つとありません。
まとめ
象革の希少性は、単に数がないというだけでなく、「絶滅から守りながら、限られた資源を有効活用する」という国際的な保護活動の証でもあります。正規のルートで流通している象革製品を所有することは、その歴史と倫理的な価値を共に手にすることに他なりません。

