クロコダイルとアリゲーターの違い

レザックが使用するワニ革にはクロコダイルとアリゲーターがあります。 


今回のブログタイトルを「単に呼び方の違い」と誤解されている方が多いので、 

本記事では、クロコダイルとアリゲーターの特徴や違いを分かりやすく解説し、選び方のポイントもご紹介します。 


既にご存じの方の中にも、実際にどのような違いがあるかまでは知らない方、どちらを選ぶべきか迷う方も少なくないでしょう。予備知識としてお読みください。


Q. クロコダイルとアリゲーターの違いとは?


A. どちらもワニであり、高級素材である点は共通していますが、実はクロコダイルとアリゲーター は異なる種類で、生息地、模様に違いがあります。


クロコダイルはアフリカや東南アジアに生息し、アリゲーターはアメリカ南部が主な生息地です。


革製品に使用されるワニ革として、クロコダイル にはスモールクロコ(ポロサス)、ラージクロコ、ナイルクロコ、シャムクロコ の4種類があり、一方のアリゲータはミシシッピーアリゲーターのみとなります。


Q. 価値や価格に差はあるの?


A.革の流通価格面では、スモールクロコ(ポロサス)が最も高く、その他はタンナーさんによって違いはあるものの大きな価格差はありません。また、バッグ・財布の日本市場での流通量ではアリゲーターの方が少なくなりますので、希少性、個性的を好む方にはアリゲーターは特におすすめです。


Q. 柄、模様の違いはどれくらいあるの?


A. 比較する部分はお腹になりますが、結論、大きな違いはありません。そもそも柄に関してはクロコダイルとアリゲーターの比較だけではなくクロコダイルの4種類もそれぞれ違います。革の状態なら鱗の形状や並びパターンの違いが判りますが、バッグにしても小物にしても、当然なから立体的になり大きさやデザインによるところや使用する部位を含めて見え方に個体差もあり、判別も難しいのでこの場ではあえて具体的な模様の違いには触れません。


《まとめ》

・生息地が異なる

・鱗の形状が違う

・価格はさほど変わらない

・希少面ではアリゲーター


以上、クロコダイルとアリゲーターの違いについてできるだけ分かりやすくお伝えしましたが、異なる種類であるという事だけを豆知識として知って頂けたらと思います。

 

どちらも現存する革の中で最高級革に君臨するワニ革です。どっちの方が価値が高いという明確な定義はありませんので、ぜひデザインや色を優先的にお選びください。